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JIS A 1481-3 分析方法のご紹介①
アスベスト調査分析株式会社【ARA】 調査分析事業部 分析担当です。
分析担当では、引き続き「アスベストの分析方法」について、ご紹介いたします。
アスベスト(石綿)の定量分析の1つに、JIS A 1481-3(X線回折装置法)があります。
定量分析では、物質中に含まれる成分などの量を調べています。
JIS A 1481-3は、X線回折装置を用いて検体中のアスベストの含有率(割合)を調べる分析です。
この含有率は、検量線法という方法で求められます。
より正確な分析結果を得るため、基底標準吸収補正法という方法で補正も行っています。
今回は、これらの方法の中から検量線法についてご紹介いたします。
例えば、リンゴがたくさんあったとします。
たくさんのリンゴを段ボールに分けましたが、いくつ入っているか分かりません。
そのリンゴを1つずつ数えるのはとても大変です。
そこで、リンゴの入っている段ボールの重さから、リンゴの個数を調べてみましょう。
では、どのように調べればよいのでしょうか。
まず、段ボールの中に決まった個数のリンゴを入れ、その重さを量ります。
次に、リンゴの個数を変えて何度か繰り返してグラフを作成します。
すると、このようなグラフが完成します。
完成したグラフをもとに、段ボールの重さからリンゴの個数を調べることができます。
それでは、実際に段ボールの重さを量ってリンゴの個数を調べてみましょう。
段ボールの重さを量ってみると、12.5kgでした。
グラフから読み解くと、リンゴの個数は25個ということが分かります。
このリンゴの個数と段ボールの重さのグラフのように、
異なる2つの単位から作成したグラフの直線を検量線といいます。
段ボールの重さからリンゴの個数を調べたように、検量線を使って調べる方法を検量線法といいます。
以上が、検量線法についてのご紹介でした。
次回は、基底標準吸収補正法についてご紹介いたします。
【ARA】では、JIS A 1481-3による定量分析についても対応しております。
建材中のアスベスト(石綿)の判定についてお困りの際は、ぜひ【ARA】にお問い合わせください。
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