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初めての検体採取で感じたこと
アスベスト調査分析株式会社(ARA)の分析課です。
今回は、分析課の私が初めて現場に出て、検体採取をした際に感じたことをお伝えしたいと思います。
私は、分析の導入研修を無事に受け終えた後、調査課の方に同行して初めて検体採取の実習を受けました。
訪問したのは改修工事の予定がある小学校で、始める前に教員の方と一緒に採取する場所を確認し、ヘルメットや防塵マスクなどの保護具を身に着けてから作業を始めました。
・苦労したこと
私が実際に検体を採取してみて、一番大変だと感じたのは屋上のアスファルト防水です。アスファルト防水は複数の層で構成されているため、一度に全ての層を取り出すことができず、さらに粘着力が強いので接着面を切り離すのにとても苦労しました。


アスファルト防水に限らず、これまで分析室で見てきたものが実際に現場に存在しているという事実に、改めて危険性を感じました。アスベストが微細な繊維状の物質であるため、飛散を避けるために注意をすることや、分析者が困らないようにしっかりと全ての層を取りきることなどを考えると、私が想像していた以上に気を付ける場面が多かったです。

・やりがい
大変だと感じる一方で、検体の採取を無事に行えると、分析のために必要な情報を集めるという面での達成感を感じることができました。また、採取した後には「自分が採取したこの検体からどんなデータが得られるか」「どのような結果が出るのか」といった次のステップに対する好奇心も生まれました。
現場での仕事は常に安全第一で、アスベストを取り扱う際の規則や注意点を忘れないように、細心の注意を払って作業を進めることが重要であると改めて実感しました。